ゾンビっ娘の三人はライトを手に100階の部屋をめざして階段をのぼり始めた。50階までのぼると「楽勝だよ」と笑っていたリナも、笑う気力がなくなっていた。 ぜいぜい息を切らしながらも88階までのぼると、リナがルナとケイコをはげまそうと声をかけた。「今日のホーンテッド館、全然怖くなかったね」 「マジ? 死ぬほど怖かったやん」とケイコ。真っ青な顔をしたルナがふるえる声で言った。「これからする話、マジで怖いから落ち着いて聞いてほしいの」 リナとケイコは固唾をのんで次の言葉を待った。