ゾンビっ娘の三人はぼうぜんとして、88階にとどまっていた。上に行くか下にもどるか。考える気力も失われていた。 その時。ティコティコティコ。聞きおぼえのある三輪車の音。闇の向こうで座敷わらしのワラシがほほえんだ。 「まぶしっ」三人が同時に叫んだ。電気が復旧したのだ。